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家庭の医学:循環器:心臓・血管の病気の診断治療法



■循環器:心臓・血管■

●心臓の構成・働きと血圧
体内の血液循環は動脈と静脈の血圧の差違に因って起こる。収縮期血圧、拡張期血圧を計り平均血圧を求める。白衣高血圧や逆白衣高血圧(仮面高血圧)の誤診に注意。
●二次性高血圧症
腎実質性高血圧症が高頻度。糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、腎硬化症の順で原因となる。

●本態性高血圧症
原因不特定(他の箇所に原因がない)の原発性のものだが生活習慣が関係している場合が多い。高カロリー、中性脂肪高値、塩分摂取過剰に注意。国民の四人にひとりは高血圧と言われている。
●低血圧症
収縮時血圧が100mmHg未満の場合で脳に直ぐ反応が現われ立ちくらみ、めまい、失神などを起こす。症状が出ない程度なら特に問題はない。

●動脈硬化症
動脈壁の肥厚、弾力性の低下、内腔の狭小化状態。粥状硬化症(アテローム硬化症)は高頻度発症。他に細動脈硬化症、メンケベルグ動脈硬化症など。原因は喫煙、コレステロール高値など。
●動脈瘤(腹部・胸部大動脈瘤)
原因は動脈壁が弱くなった部分に血圧がかかるため膨らんでコブが出来る。破裂すると出血して失血状態に陥る危険がある。

●心不全
心筋と呼ばれる心臓壁を構成する三層のうちの大部分を占める筋の機能が低下し、体内の各部分の抹消組織の酸素需要量をまかなうだけの血液循環が不完全になった状態。収縮不全、拡張不全があり、また慢性症状ではうっ血性心不全がある。
●狭心症
心臓を取り囲む心筋への酸素供給不足のために胸痛発作、圧迫感などをを主体とする症候名。主原因は冠動脈の中にアテロームが発生することで動脈の血流が阻害さ れ、虚血(正常な血液の供給不足)が生じるため。

●心筋梗塞(心臓発作)
冠状動脈が粥状硬化巣の破綻などを主因とする冠循環障害で、アテロームが動脈内部を浮遊するなどして血栓が出来、そのために心臓壁にある心筋が酸素供給を受けられずに局所的に壊死を起こす疾患。心電図にて異常Q波出現。
●不整脈
リズム(律動・調律)の異常や心房や心室のレート(拍数)の異常な状態。調律異常ではペースメーカー部位の異常や期外収縮や伝導ブロック。レート(拍数)異常では、脈数が正常より遅い50〜60拍/分以下の徐脈性不整脈と正常より早い100拍/分以上の頻脈性不整脈があり、頻脈性では上室性不整脈と心室性不整脈に分類。

●期外収縮
基本調律の収縮に先行して早期に収縮を起こす。発生部位から心房性、心室性、稀に房室接合部性あり。心房性は心房細動の原因になり得る。
●心房細動・心房粗動
心房細動とは心房内で発生した刺激に応じて頻回(400-600拍/分)かつ無秩序に興奮収縮を繰り返す状態。心房粗動とは心房内で発生した興奮が一定の規則正しい周期で心房内のある部分を連続的に旋回する状態。心電図P波なし。患者への緊急処置としてAED活用。

●心室細動
心室が無秩序に興奮して心電図ではP波、QRS波、T波が認められずに心室細動波を呈し、心室収縮が起きないため血液循環機能停止。 発生においての明白な誘引がないか分からなくて生じるものを一次性心室細動。心不全やショックが原因で生じるものを二次性心室細動。
●脾腫(脾臓が肥大する病気)
脾腫は脾臓が正常の90〜120gの重さであるのに対し、250gを越える場合。 原因は感染症、うっ血、血液疾患、免疫異常、代謝異常による蓄積病、嚢胞など。 慢性膵炎、胃癌、膵癌などによる脾静脈の狭窄や閉塞。寄生虫、バンチ症候群(突発性門脈圧亢進症)なども含む。
●大動脈解離
大動脈壁が劣化して内膜に亀裂が生じ血流が流れ込むと中膜に亀裂が出来て偽腔が形成。 そこに血腫などが生じる。心タンポナーデを併発する場合が多い。高血圧が原因である場合が多い。 治療に大抵は緊急手術が必要となる。



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