無料で読める家庭の医学 病気・疾患の解説、英語名、原因、症状、診断法法、治療方法、処方例などをわかりやすく記載
家庭の医学 by igaku.bz

狭心症(きょうしんしょう)angina pectoris;stenocardia

■原因:
●動脈硬化などでの血流阻害により心筋が酸素不足になる
狭心症とは心臓の周りを囲んでいる心筋への酸素供給不足のために胸痛発作、圧迫感などをを主体とする症候名で、主な原因は冠動脈の中にアテロームが発生することで動脈の血流が阻害され、虚血(正常な血液の供給不足)が生じるために起こります。 →アテローム硬化症

虚血状態は重度の貧血でも同じことが当てはまります。 貧血の主因はヘモグロビンや赤血球の数の減少ですからその影響で血流の酸素が減る結果心筋への酸素供給量も減少します。
貧血とヘモグロビン貧血の種類



■症状:
普通は胸骨下の違和感、圧迫感や痛みを覚えますが痛みを感じる場所は背中や肩やお腹に感じる場合もあって、胃など他の臓器の病気と間違えることもあります。 そういった種類の痛みは数分以内で収まり、30分以上続くならば心筋梗塞を疑います。

狭心症は症状を起こす時期やタイミングにいくつかの種類があって分類は以下のようになります。
●安静時狭心症:一日の内のどの時間帯においても体を横にして安静状態を保っている時に生じるもので、 体液が重力によって移動するために心臓に負担がかかる結果おこるものです。
●労作性狭心症:体を動かすときに症状が現れます。
●安定狭心症:発作の頻度、強度、持続時間などの症状の現れ方が一定しているものです。
●不安定狭心症:症状の現れ方に変化を生じさせるもので、大抵は悪化傾向を示します。即ち安定症状を示していた 患者が痛みがより強くなったり、発作の回数や頻度が増したりする場合です。その原因の多くは冠動脈の狭窄がより 顕著になった事によります。
●異型狭心症:心臓の表面にある太い冠動脈の一本が痙攣(けいれん)を起こすケースで、安静時に痛みを覚え、 また心電図に独特の波形を示すことから異型と表現しています。
●夜間狭心症:夜間の睡眠中に起こるものです。



■診断:
まず、痛みの場所や種類と患者の食生活や環境などを問診することで容易に判断出来る場合もあります。

また次の検査器械もよく用いられています。
●心電図:心電計により心電図を見て異常を判断しますが、安静状態での検査と共に、被検診者(患者)に運動負荷を 加えさせて心電図を見る方法をとります。 小さなベルトコンベアーのような作りのトレッドミルの上を歩く方法や運動器具の固定式自転車に似た自転車式エルゴメーター をこがせて運動負荷を与えます。
●核医学画像検査(放射性核種イメージング):静脈に微量の放射性物質を注射して血流の異常の有無を検査します。 放射能の量はX線検査で被爆するものと同程度のものです。
●心臓超音波検査(心エコー):心臓の形や動きや働きを見ることが出来ます。
●冠動脈造影検査:X線写真に写る造影剤を動脈に注射してからX線撮影を行い、冠動脈の状態を調べることが出来ます。



■治療:
冠動脈の疾患が主原因ですからその進行をなるべく進ませないようにすることと、付随する危険因子の除去もしくは抑制を考えなければなりません。 そのため食生活の改善も図られ、塩分、脂質、アルコールを控えたり喫煙をやめたりすることが大切です。

治療薬で用いられている薬品の一部を記述します。
発作時の処置例:ニトログリセリン0.3mg1錠舌下。若しくはミオコールスプレー一回噴射。(硝酸薬) 効果がみられない場合は5〜10分後に再度使用。
安静時狭心症:アイトロール40mg分2(硝酸薬)・ヘルベッサーR200mg分2(Ca拮抗薬:塩酸ジルチアゼム)。
労作性狭心症:ニトロールR40mg分2(硝酸薬)・セロケン60mg分3(β遮断薬)。



狭心症:angina pectoris   動脈硬化:arteriosclerosis    アテローム硬化症:atherosclerosis   虚血:ischemia
貧血:anemia   虚血:ischemia    心筋梗塞:myocardial infarct,myocardial infarction
   冠動脈:coronary artery   心電図:electrocardiogram(ECG)    超音波検査:echography





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