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家庭の医学

低血圧症(ていけつあつしょう)hypotention I952


■概要:
●収縮期血圧:100mmHg未満が基準
低血圧とは収縮期血圧(いわゆる高いほう)が100mmHg未満の場合を指していて、拡張期血圧(いわゆる低いほう)は考慮されません。 しかしそれでもめまいや失神などの具体的な症状が出ない場合は、低血圧と診断しない事もあります。

血圧の調整は、交感神経やホルモンを介してなどで心臓の心拍の強度や速度、細動脈や静脈の収縮と拡張、また腎臓の働きによる血管を流れる血液量の調整などで行っています。 そのうちのどこかに異常をきたすときに血圧の調整がうまくなされずに高血圧や低血圧の疾患に罹ります。



■原因:
●原発性低血圧症と二次性低血圧症がある
血圧が低くなる原因として、心疾患、神経疾患、アジソン病・シモンズ病・粘液水腫などの内分泌疾患、 感染、悪性腫瘍、糖尿病、重度の貧血、中毒、薬剤、アルコール、栄養失調、循環血液量の減少などがあります。 この場合は二次性もしくは症候性低血圧と呼んでいます。

また、原因を特定できないものを原発性低血圧(本態性低血圧症)と呼んでいます。 この場合の例として起立性低血圧というものがあり、寝ている状態では通常の血圧を保っていますが、立ち上がる時に血管の緊張が十分に作用しないために血圧が下がってしまい、めまいや立ちくらみを生じさせるものです。 その他にも急性のものや慢性のもの、また一過性低血圧や食後低血圧などというふうに分類することもあります。
中には正常血圧の人と普段全く同様に行動がとれる場合は、体質性低血圧と呼ぶこともあります。



■症状:
●脳が血流不足となり種々の症状を呈することがある
軽度の場合自覚症状はありませんが血圧が下がりすぎると数々の症状があらわれ、最初に犠牲になる部位は一番高いところにある脳が機能不全になります。 上記の起立性低血圧で言及しましたように脳への血流不足が原因でめまい、たちくらみ、失神などの症状をあらわしますが、普通は横になることで脳への血流が回復して元に戻ることが出来ます。

しかし重度の低血圧が持続してしまうならば全ての臓器にまで血流量が不足してしまう結果、各臓器が機能不全となり ショックshock症状を呈します。若し普段の血圧が高ければ低血圧が さほどではなくてもショックをおこす可能性は高くなります。



■治療・療法例:
体質改善のために基礎的な運動や体操をしたりマッサージなどを行えますし、痩せているならば 高カロリー高たんぱくの食事を摂る事も大切です。 また起立性低血圧であれば立ち上がる時にゆっくり時間をかけたり、下肢を締める効果のある 医療用のストッキングを穿くことも出来ます。
しかしそれでも効果があらわれない場合には上記の方法を続けながら薬を用いて治療することも出来ます。

・軽症例として
メシル酸ジヒドロエルゴタミン(ジヒデルゴット錠1mg・ノバルティスファーマ) 3錠 分3
塩酸ミドドリン(メトリジン錠2mg・大正製薬)2錠 分2
メチル硫酸アメジニウム(リズミック錠10mg・大日本住友製薬) 2錠 分2

・症状が重い場合の例
酢酸フルドロコルチゾン(フロリネフ錠0.1mg・ブリストル製薬) 0.02-0.1mg 分2-3
ドロキシドパ(ドプスカプセル100mg・大日本住友製薬) 2-3カプセル 分2-3






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