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白血病の治療:化学療法chemotherapy(抗がん剤:antitumor substance)


白血病の治療の主要なものとして抗がん剤(経口薬及び注射薬)による化学療法があります。 これにより癌細胞の分裂増殖を抑制して攻撃破壊するという治療法です。 血液のがんは局部的な放射線治療や手術による病変部分の 切除という方法はとれませんので、化学療法は重要です。
そして抗がん剤はがんを殺傷する効果がありますが、更にその薬を助ける目的の免疫賦活剤と呼ばれるものもあります。

抗がん剤が風邪薬などと異なる大きな点の一つとしてその副作用の甚大さがあり、使い方を間違えれば、効果よりも副作用が強すぎる場合もあります。 一般的な副作用として、悪心、嘔吐、脱毛、白血球減少、血小板減少、肝機能障害、腎機能障害、その他の症状が現われます。
そのため、抗がん剤の用い方は2剤以上を組み合わせて巧みに効果を引き出すとともに、 副作用を分散させるように治療するのが一般的で、それを併用療法と呼んでいます。

また副作用のなかには重篤なものも多く、専門のベテラン医師が扱うべきもので、患者との緊密な コンタクトをとり続ける必要があります。

一般的に用いられる薬のいくつかを以下の表にまとめます。



薬品名


商品名
製薬会社名


用途用法と副作用

シタラビン
cytarabine
Ara-C
キロサイド
Cylocide
日本新薬。
サイトサール
Cytosar
住友・ファイザー。
代謝拮抗剤で、急性白血病の寛解導入、維持に。 同白血病の地固め療法に大量投与されます。悪性リンパ腫に、他の抗腫瘍剤と併用して点滴投与します。
シタラビンの大量療法の場合に重大な副作用としては、 深刻な骨髄機能抑制が生じ、致命的感染症や出血なども起こり得ますので無菌室治療が最適です。
エノシタビン
behenoyl
BH-AC
サンラビン
Sunrabin
旭化成
代謝拮抗剤。Ara-Cの誘導体で、これを不活化する分解酵素に抵抗し、急性白血病患者に静注します。 重大な副作用は骨髄機能抑制。感染症。出血。ショックなど。 上記に準します。
塩酸ダウノルビシン
daunorubicin
hydrochloride
ダウノマイシン
Daunomycin
明治製薬
抗生物質で急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病の第一次選択薬として用いられます。
重大な副作用は骨髄抑制。心筋障害。貧血。ネフローゼ症候群など。
シクロフォスファミド
cyclophosphamide
CPA
エンドキサン
Endoxan
塩野義
アルキル化薬に属し、リンパ系腫瘍の第一次選択薬ですが、急性リンパ性白血病にも用いられます。また、悪性リンパ腫や重症再生不良性貧血にも点滴静注します。
ペントスタチンとの併用不可。骨髄抑制からくる感染症や出血も 起こり得る。ショック。心筋障害。心不全など。
硫酸ビンクリスン
vincristine
VCR
オンコビン
Oncovin
塩野義・イーライリリー
アルカイド系で急性リンパ性白血病の第一次選択薬で急性骨髄性白血病の第二次選択薬です。また悪性リンパ腫その他の治療にも用いられます。
重大な副作用は骨髄抑制。錯乱、昏睡。末梢神経障害。イレウス (胃腸の障害)。心筋虚血。呼吸困難、気管支痙攣。間質性肺炎。肝機能障害、黄疸など。
プレドニゾロン
prednisolone
プレドニゾロン
旭化成・武田・丸石その他
合成糖質副腎皮質ホルモン剤でアポトーシス(計画細胞死)を導入して細胞融解作用があります。
重大な副作用は消化性潰瘍。糖尿病。緑内障。膵炎。骨粗しょう症。神経変調。感染症など。





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