無料で読める家庭の医学 病気・疾患の解説、英語名、原因、症状、診断方法、治療方法、処方例などをわかりやすく記載
家庭の医学

低血糖症 hypoglycemia E162 血糖値:グルコース濃度の低下


■原因:
血糖値は細胞外即ち血液中のグルコース濃度です。グルコースは最も一般的に広く分布されている単糖でその殆どがD型に分類されるブドウ糖もしくはデキストロースです。それで家庭の医学レベルではグルコースをブドウ糖と置き換えても差し支えありません。

●早朝空腹時の基準値は65-110mg/dLであるが、人体は血糖調節を常時行い、空腹時は90mg/dL、絶食時は70mg/dL、食後は130mg/dL前後に収まるように調整されている

低血糖症とはその血糖値が基準値以下となり具体的に症状として出現し治療を要するレベルに達した病態を指しています。原因の一つは糖尿病患者のインスリン製剤、経口血糖降下薬服用による空腹時血糖のほか内因性インスリン過剰、拮抗ホルモン欠乏、糖の吸収不足などもあります。



■症状:
●交換神経刺激症状から現れ中枢神経症状に及ぶ
・60mg/dL前後で出現するものとして交感神経刺激症状があり、頻脈、冷汗、動悸、振戦があります。

・40-50mg/dL範囲以下では中枢神経症状が現れ頭痛、倦怠感、傾眠、思考障害、昏睡などの症状があります。中でも低血糖性昏眠に陥り処置が遅れると非可逆的な脳障害をおこし、神経細胞壊死による後遺症として痴呆、言語障害のみならず植物状態に至る場合もあります。

●無自覚性低血糖による症状もある
低血糖を頻繁に繰り返していたり、糖尿病性自律神経障害がある場合などは上記にあるような動悸や冷や汗などの自覚症状(交感神経刺激症状)が現れる前に突然意識障害(中枢神経症状)をきたす場合もあります。そういった症状はてんかん症状と誤診(また周囲に誤解)されやすくなります。



■診断・治療:
診断は血液検査と症状で容易に判別出来ます。それで日常に於いて症状の意識があれば砂糖を10-20g程度経口摂取し、15分後回復不十分であれば同量追加摂取してみます。経口摂取が困難であれば50%グルコース液20-40mLを静注もしくは5%または10%ブドウ糖液を点滴静注します。

他に在宅グルカゴン注射(グルカゴン1mg:筋注)があり、緊急に血管確保が困難な場合などにも即座に処置出来る筋肉注射を行います。



低血糖:hypoglycemia   血糖値:blood suger level   ブドウ糖:glucose    デキストロース:dextrose
交感神経:sympathetic nerves   中枢神経:central nerves    頻脈:tachycardia   冷汗:cold sweat   
動悸:palpitation   振戦:tremor   頭痛:headache;encephalalgia    倦怠感:boredom;fatigue;malaise
傾眠:somnolence   思考障害:thought disorder   昏眠:somnolence    低血糖性昏眠:hypoglycemic coma






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