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●アイソトープを含ませたブドウ糖を用いてがん細胞からガンマ線を検出させる
この検査方法はX線や超音波などによって病変の部位全体の形状や大きさを造影させる方法ではなく、
特殊な薬剤を用いて陽電子から放出されるγ(ガンマー)線を検出
することによって病変の性質の程度や度合いとおおまかな位置を調べるものです。
●がん化した細胞はブドウ糖を多量に吸収する
薬剤には同位元素と呼ばれるアイソトープ(質量のみ異なる同じ原子番号の元素)で標識したブドウ糖を用います。
その薬剤を静脈注射して一時間程たつと体内に分布され、がん化した細胞があれば、それは
正常の細胞よりも活動的で貪欲にブドウ糖を吸収するためにアイソトープを多量に含んだ状態になります。
(この薬剤はFDGといわれ、グルコースの水酸基の一つを18-Fに置換した構造となっています。)
●アイソトープから放射されたガンマ線により断層像を得る
次いでアイソトープが陽電子を放出すると陰電子がくっ付いてきて陽電子と同量分を結合して相殺され、
その時に放射されるのがγ(ガンマ)線という放射線です。
これは電子の静止質量と同じエネルギーで180度正反対の方向へ二本放射されます。
それを被験者を取り巻いている検出器と同時計数回路によってその量と位置を分析して断層像にします。
全身を検査するため、長ければ60分程度撮影に要します。
これはX線撮影のように内部組織の鮮明な映像は映し出されませんので病変部分の性格な
位置特定は不可能ですが、
血流、酸素やブドウ糖などの代謝や生化学的機能に関する詳細なデータを得る事が出来ます。
それは他の方法では露呈されないものです。
ペットの安全性は薬剤のベースはブドウ糖ですので問題ありませんし、アイソトープの被曝量も自然に受ける一年分程度のものですから頻繁な検査でない限り問題ないでしょう。
また電子放出の量も微量でこの影響はゼロに等しいといえます。
この検査方法は万能ではありませんので放射線の専門医に相談することが必要です。
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