無料で読める家庭の医学 病気・疾患の解説、英語名、原因、症状、診断法法、治療方法、処方例などをわかりやすく記載


胃癌(いがん)gastric carcinoma,stomach carcinomai:内視鏡・胃カメラ


■概要:
胃癌は胃に発生する上皮性腫瘍で、発癌過程として最初にヒトに元々存在する細胞性癌遺伝子が、 通常の場合は細胞をガン化させる作用は無いものの、一旦変異や過剰発現により発癌機能を 獲得して、そこでガン遺伝子oncogeneとしての姿を現します。 そして前癌状態を経て発癌するものです。
その一例としてヘリコバクター・ピロリ菌helicobacter pylori (微好気性グラム陰性螺旋状菌)による感染症を起こして慢性萎縮性胃炎や胃潰瘍を経験すると、 それが前癌状態に進展して胃癌になる可能性があります。



■症状:
がんの病変部位に潰瘍が出来るため、胃痛、出血、胃の不快感、異常な胃のもたれ などを起こし、病院にいくきっかけとなっています。胃からの出血は排泄まで時間を要するので 普通は黒便となって現われます。
そのままガマンすると食事がのどを通らなくなったり、胃が重くなる、体重減少、繰り返しの出血により 貧血状態から動機息切れも生じてきます。



■診断方法:
進歩を続けており、光学医療器具の性能向上に伴って内視鏡検査も年を追うごとに 被検診者に負担のかからなくかつ高精度なものになってきています。かつてはいわゆる胃カメラという フィルム感光式の小型カメラを胃の内部に口から差し込んで撮影するという方法が見られましたが、現在では用いられなくなったようです。
内視鏡endoscopeは現在、CCD(電荷結合素子)が搭載されており、 ファインダー越しに覗くのではなく、モニターによって複数の医師が同時に診断、検査が出来る ようになりました。 他にもX線二重造影法や血液や便で調べる腫瘍マーカー、生検も行われています。



■治療方法:
手術が主体ですが、内視鏡と遠隔操作による切除も行われ、 化学療法や免疫療法も行われています。 胃の切除方法やその範囲に関しては、がんの部位や転移や浸潤などの進行の程度によって 決められます。 局所摘出を選ぶ際にはリンパ節転移の確立が高い程リスクが大きく、再発の危険性が上がります のでどの治療法が自分にとって望ましいか担当医と相談したうえで十分考慮すべきでしょう。

更に切除後の縫合などの再建に関しては食べ物が流動する箇所であるだけに、 縫合不全をおこして漏れを生じることや、胆汁が食道などに逆流する場合もあります。 また病院によって再建の方法で選択肢の捉え方や考え方の違いもありますから、 満足なインフォームドコンセントを実現させるためにも十分な情報収集をおすすめします。

化学療法で用いられている抗がん剤のいくつかと重大な副作用(稀も含む)
エスキノン
三共
カルボコン・アルキル化剤
骨髄機能抑制、汎血球減少。間質性肺炎・肺繊維症。など。
ニドラン
三共
塩酸ニムスチン・アルキル化剤
上記に同じ
5FU
協和発酵
フルオロウラシル・代謝拮抗剤
脱水症状。出血性腸炎。骨髄機能抑制。白質脳症。間質性肺炎。肝機能障害。黄疸。消化器潰瘍。 ショック・アナフィラキシー様症状。肝障害など。
フトラフール
大鵬
テガフール・代謝拮抗剤
上記とほぼ同様。他心不全。嗅覚脱失。膵炎。重篤な口内炎など。
タキソテール
アベンティス
ドセタキセル水和物・アルカロイド系
骨髄性抑制。ショック、アナフィラキシー様症状。黄疸、肝機能障害、肝不全。急性腎不全。間質性肺炎。肺繊維症など。





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