無料で読める家庭の医学 病気・疾患の解説、英語名、原因、症状、診断法法、治療方法、処方例などをわかりやすく記載


乳癌(がん)の治療:乳房温存術・乳房円状部分切除術・乳房扇状部分切除術 


●乳房温存術breast-conserving surgery:
再発を避けるために以前は乳房全体と周囲の筋肉の一部まで切除していましたが、 最近では乳癌の根治だけでなく美容の面も考慮されて手術が行われるようになりました。 単に美容と言ってもそれを無視して切除するなら、術後の患者の精神的負担や失望感など心の病とも 戦わなくてはならず、精神的副作用は決して小さなものではありません。 それで現在次の二通りの方法がとられています。

●乳房円状部分切除術aide excision,wide resection:
腫瘤の大きさが径3cm以下でガンの進展具合が早くない場合に適応される手術で、 腫瘍の一番外側部分より1,2cm程更に外側辺りを切除するもので、切除範囲は最低に保たれます。 しかしガンの遺残が多くなることがあるのが欠点です。

●乳房扇状部分切除術segmental mastectomy:
乳癌は乳腺の集まっている腺葉単位で拡がりを見せ、腺葉は乳頭を中心に末梢に向かって扇状に 広がって存在することから、その部位に沿って切除するものです。しかし美容的に芳しくない上、 切除する範囲の定め方に問題が残るため、あまり持ち入れれてはいません。

●インフォームドコンセントinformed consentを図る:
それで患者は一方的に医師の決断に頼る事も出来ますが、自分の意志でガンの再発と美容の両面から、 どの方法でどの程度の切除を依頼するかを決定する事も望ましいと思われます。 すなわちこれはインフォームドコンセントinformed consent(説明と同意)と呼ばれ、医師から十分の説明を受けた上の治療方法などで、両者が同意するものです。

乳がんの組織型分類と診断方法
乳がんで使用する抗がん剤:化学療法のいくつかを記載します。

商品名 薬剤名(主原料) 重大な副作用
エンドキサン
endoxan
塩野義
アルキル化剤
シクロホスファミド
cycclophosphamide(CPA)
ショック、アナフィラキシー様症状。骨髄抑制。出血性膀胱炎。排尿障害。イレウス、胃腸出血。 心筋症障害、心不全。間質性肺炎、肺繊維症。
テスパミン
Tespamin
住友
チオテパ
thiotepa(TESPA)
白血球減少、血小板減少、出血、貧血。腎不全。ショック。
5FU
協和発酵
代謝拮抗剤
フルオロウラシル
fluorouracil
(5-FU)
脱水症状。腸炎。骨髄機能抑制。白質脳症。間質性肺炎。肝機能障害、黄疸。消化器潰瘍。 ショック、アナフィラキシー様症状。
タキソテール
Taxotere
アベンティス
アルカロイド系
ドセタキセル水和物
docetaxel hydrate
骨髄抑制。ショック、アナフィラキシー様症状。肝機能障害、黄疸、肝不全。 急性腎不全。間質性肺炎、肺繊維症。大腸炎。イレウス。急性膵炎。皮膚粘膜眼症候群。 心タンポナーデ、肺水腫。心筋梗塞。感染症。ほか
アドリアシン
Adriacin
協和発酵
抗生物資
塩酸ドキソルビシン
doxorubicin hydrochloride(DXR)
心筋障害、心不全。骨髄機能抑制。ショック。萎縮膀胱。
このほかに数多くのホルモン製剤も使用されます。
ゾラデックス(アストラゼネガ)・リュープリン(武田)・ノルバデックス(アストラゼネガ) フェアストン(日本化薬)・アフェマ(ノバルティス)・アリミデックス(アストラゼネガ) チオデロン(塩野義)・チオドール(塩野義)など





HOME