無料で読める家庭の医学 病気・疾患の解説、英語名、原因、症状、診断法法、治療方法、処方例などをわかりやすく記載
家庭の医学

過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)irritable bowel syndrome


■概要:
過敏性とは神経系の過敏症状のことで、胃などの上部の消化管で言うならば神経性胃炎に相当します。 過敏性腸症候群は消化管のうち下部に生じるものを指しており、原因や病態は神経性胃炎と同じものと考えられます。以前には神経性大腸と呼んでいたときもあります。



■原因と診断:
神経的なストレスなどが原因で腸管の運動異常を起こす病気のため、炎症や腫瘍などの病変は認められません。 それで内視鏡などで腸管を検査して、潰瘍性大腸炎やクローン病などの器質的疾患に起因する 病変がないのが明らかであればストレス性のものであると判断します。 同時に患者へ問診も丁寧に行い心身両面からの診断は欠かせません。



■症状:
腹痛や便通異常が主で、便秘型、下痢型、便秘下痢の交替型に分類されます。 腹部の不快感や膨満感などが三ヶ月の間起こる頻度や病態を見て診断します。



■治療:
外科的治療が不要だからといって簡単に治癒できるわけでもありません。 いかに原因となる精神的心理的要因を取り除くか、軽減させるかが鍵となります。 内科的治療では抗不安薬、抗うつ薬、消化管運動機能改善薬などを用います。 副作用では普通、眠気、ふらつき、脱力感などを生じます。 それで学習意欲や勤労意欲も低下させることにもなりますので服用する本人の理解も大切です。 更に薬だけを頼りにするのでなく、精神科や心療内科的カウンセリングを受けることも望ましいです。

精神科に相談するといってもこれも現代病のひとつですから、自分は精神状態がおかしいのかと 不安にならずに気軽に相談を受けてみるべきでしょう。 薬の投与だけでなく、精神的ケアも期待できます。 更には医療を離れての精神向上の場が得られればそれも良い方法でしょう。






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