無料で読める家庭の医学 病気・疾患の解説、英語名、原因、症状、診断法法、治療方法、処方例などをわかりやすく記載
家庭の医学

腎臓の診断方法・検体検査(検尿・血液検査・画像診断)

■検尿urine analysis:
被検診者が紙コップなどに入れた尿から先ず試験紙を用いて蛋白尿proteinuria や血尿hematuriaの有無を検査します。
蛋白尿は+、++、+++、のように+記号を用いて蛋白の出る程度を表しますが最近では数値で表す場合が増えています。 通常でも一日に50〜100mg程度の蛋白が尿から排泄されますが、 一日に150mg以上持続的に出る場合は病的蛋白尿と診断されます。(4mg/h/m2

そのため一回の検査で蛋白が出た場合でもそれが一時的で病気と判断されない場合(生理的蛋白尿)もありますので、 繰り返し受診しなければわかりません。 例えば起立性蛋白尿の場合などは寝ている状態から立ったときだけ一時的に尿に蛋白が流れることがありますが、 治療を必要とする症状ではありません。(同様に体位性・運動性・熱性による各蛋白尿)

血尿は尿を試験管にとって遠心分離機にかけて底に沈殿した固形成分である 沈渣(ちんさ)を取り出して検査します。 それを400倍顕微鏡視野で検査して毎視野に赤血球が5個以上認められれば病的血尿と判断されます。
沈渣の様々な状態で病気をある程度特定出来ます。



■腎機能検査kidney function test:
クレアチニン・クリアランスcreatinine clearance(Ccr)という検査法があり、一定時間尿を溜めておいて 尿中のクレアチニン濃度を測定して糸球体濾過量(GFR)を計算するもので、正常であれば70〜130mL/secになります。 腎機能が低下している程この値は低くなります。
検査薬では インジゴカルミンindigocarmine・フェノールスルホンフタレインphenolsufonphthalein・ パラアミノ馬尿酸ナトリウムp-aminohippurate sodium(PAH) などを用いています。



■血液検査(一般検査その他各種):
静脈から採血して血清蛋白、アルブミン、コレステロール、塩素、尿酸、尿素窒素、クレアチン、ナトリウム、カリウム、カルシウムなどの量を検査しますが、大抵は同時に血糖値など腎臓・尿路以外の疾病に関する検査も行います。



■画像診断diagnostic imaging:
単純X線撮影と超音波検査は腎臓の形状や位置を調べるために頻繁に行われています。 加えてCT(コンピュータ断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像)などで腎臓の腫瘍や結石などを診断するのに用いられます。
腎臓を左右別個に検査する方法のひとつにレノグラフィrenography(レノグラム)があり、ガンマカメラなどを使用して 血管相、分泌相、排泄相の三相に区分されて表示されます。 そのパターンを左右の腎臓で比較して診断します。
またシンチグラフィscintigraphy(シンチスキャン)は放射性医薬品(テクネDTPAキット) を体内に投与した後ガンマカメラで撮影して腎臓の形状を画像で検査することが出来ます。

造影を鮮明にするために種々の造影剤contrast mediaが用いられています。
イオン性では、 アミドトリゾ酸ナトリウムメグルミンmeglumine sodiumamidotrizoate・イオキサグル酸ioxaglic acid・ イオタラム酸ナトリウムsodium iotalamate・イオタラム酸メグルミンmegulumine iotalamte
非イオン性では、イオキシランioxilan・イオジキサノールiodixanol・イオパミドールiopamidol・ イオプロミドiopromido・イオヘキソールiohexol・イオベルソールioversol・イオメプロールiomeprol・
MRI用として、ガドペンテト酸メグルミンmeglumine gadopentetate・ガドジアミド水和物gadodiamide hydrate・ ガドテリドールgadoteridolなどを用います。



■腎生検renal biopsy:kidney biopsy
被検者の背中より針を腎臓に穿刺(せんし)して5〜10mm大の細円柱状の腎組織をはさんで取り出して顕微鏡で検査する方法です。 治療方針を定める目的でも重要な検査のひとつです。






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