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■原因:
脂肪肝は肝細胞の内部に中性脂肪が過剰に溜まった状態を言い、肝小葉の三分の一以上が脂肪化しているものを指します。
健全な細胞に脂肪が付着するのではなく、細かい粒上の脂肪が肝臓内部に沈着してしまいます。
この脂肪肝の病気の分類の仕方では、アルコール性と非アルコール性
non-alcoholic steatohepatitis;NASHの二つに先ず分けられます。
すなわちその原因はアルコールもしくは肥満など栄養のとり過ぎ、高脂血症、ステロイドなどの薬剤、
糖尿病、
栄養障害(炎症性腸疾患、神経性食思不振症など)などがあります。最近ではこのNASHの注目が高まり、NASHによる脂肪肝であっても10%〜20%は
肝硬変や
肝細胞がんへと進行する可能性があることが報告されています。
■症状・診断:
症状ははっきり出ない場合もあり、更には血液検査で異常が見られない場合でも腹部超音波検査(肝エコーレベル上昇)
や腹部CT(肝CT値低下)によって脂肪肝が認められます。
実際に血液検査でトランスアミナーゼ(ASTとALT)の上昇が見られるのは30%程度で
NASHの症例でも正常値を示す場合があります。
■治療:
治療では原因療法がよく行われており、症状に応じてカロリーやアルコールの制限が必要となります。
●食事療法
肥満など生活習慣病が関係している場合は減量が大切ですが、やみくもなダイエットではなくリバウンドを生じさせない為にも
一ヶ月に500gから1000g程度の減量を目安として行うように計画します。一日の総カロリーは体重1kgあたり30kcalで計算し、
体重50kgであれば一日1500kcal、60kgの場合は1800kcalというようにします。
総カロリーの内訳で考慮すべきことを簡潔に言えば、脂肪分と糖分と炭水化物(穀類)の摂取を抑えて
蛋白質と野菜ををしっかり摂ることです。
●運動療法
種々の運動では一回に20分程度続けて行う有酸素運動(一時的に呼吸・脈拍ををはやめ体温を上昇させる効果)心がけますが、それがきつければ飽きない程度に無理をしないで小分けにして運動する方法でも構いません。
エクササイズ(運動)は20分行っても5分行っても体脂肪は燃焼します。しかし有酸素運動が出来ると呼吸器の運動や血液循環・血流が活発になり体温も上昇しますから体脂肪の燃焼効果は更に強まります。
散歩も効果はありますが、ウォーキングも治療の一環ですから大股で歩いたり早足にしたり肘を曲げて両腕をしっかり振りながら歩くなどして意識的に行うほうが更に効果があらわれます。
●薬による治療法
他の病気を併発している場合、それらの病状にあった薬が処方されています。
以下にその例をあげます。
・プロブコールprobcol高脂血症用薬
シンレスタール(250mg)[第一]、一回250mgを一日二回朝夕食後。
・ポリエンホスファチヂルコリンpolyenephosphatidylcholine脂肪肝や高脂血症などの肝機能改善薬
EPLカプセル(250mg)[アズウェル]、一回1〜2カプセルを一日三回毎食後。
・イコサペント酸エチルethyl icosapentate高脂血症用薬
エパデールカプセル(300mg)[持田-大日本住友]若しくはエパデールSカプセル[持田]
一回600〜900mgを一日三回毎食後。
・ベザフィブラートbezafibrate高脂血症用薬
ベザトールSR(100mg,200mg)[キッセイ]・ベザリップ[中外]、一回200mg前後を一日二回朝夕食後。
脂肪肝:fatty liver 中性脂肪:triglyceride アルコール性:alcoholic
肝硬変:cirrhosis
超音波:ultrasound 腹部:abdomen 運動療法:exercise therapy
有酸素運動:
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