無料で読める家庭の医学 病気・疾患の解説、英語名、原因、症状、診断法法、治療方法、処方例などをわかりやすく記載
家庭の医学

自己免疫性肝炎autoimmune hepatitis

■原因:
免疫は本来、外部の抗原が体内に侵入したときに体を守る目的で抗体が作られて抗原に攻撃するものです。 そして抗体は自分の体に対しては攻撃を行わないようなメカニズムが組まれています。 しかしなんらかの原因で自己組織を破壊してしまう場合があり、そのことを自己免疫病と言います。 その原因で慢性肝炎を起こすことを自己免疫性肝炎と呼び、おおむね中高年(50〜60歳代)の女性に多く発症しています。

■症状:
一般的に肝炎の症状に準じます。また肝炎を起こすとともに皮膚症状や関節症状も同時に起き易い特徴があります。 また他の部位での自己免疫症疾患の合併症が多く見られます。

■診断:
この自己免疫性肝炎に罹ると、抗核抗体(こうかくこうたい):ANAや抗平滑筋抗体(こうへいかつきんこうたい):ASMAが陽性となり、 高γグロブリン血症(こうがんまーぐろぶりんけっしょう)hypergammaglobulinemiaを認めます。 [γグロブリン分画は免疫グロブリンimmunoglobulin;Igが主体のため→血清IgG濃度高値となります。]

■治療:
しかし治療には副腎皮質ステロイドがよく用いられ、効果が顕著です。 薬の服用に関して特に長期使用の際、心配する場合も出てきますが、ステロイドの効果が大きいことをも理解する必要があります。 それと同時に副作用もあることを認識すべきです。

(重大な副作用:消化性潰瘍、糖尿病、感染症、骨粗鬆症、精神変調、うつ、痙攣、緑内障、後嚢白内障、 心筋梗塞、脳梗塞、動脈瘤など)
処方例:
副腎皮質ステロイド・プレドニゾロンprednisolone
プレドニン錠(5mg)[塩野義]一日5〜60mgを1〜4回に分けて服用で開始し、長期服用に及ぶ場合、適宜減量していきます。
軽症例ではプレドニン量を10-15mg/日、中等症の典型的処方では30-40mg/日、重症例では60-80mg/日を内服することから始めます。






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