無料で読める家庭の医学 病気・疾患の解説、英語名、原因、症状、診断方法、治療方法、処方例などをわかりやすく記載
家庭の医学

自然気胸(しぜんききょう)spontaneous pneumothorax(原発性・続発性)

■原因:
自然気胸とは肺が虚脱きょだつ(潰れるもしくは萎む)して空気が胸腔内に入り込む病態で、事故などによる外傷性や 人口気胸*などを除いた部類のものを指しています。 その内、ブラbulla(気腫性肺嚢胞のひとつ)やブレブbleb(胸膜内に及んだ気腔)の破裂が原因の場合を原発性、 病気や薬剤が原因のものを続発性と呼び区別しています。
*人口気胸:有効な薬物療法が生まれてない時代に行われていた肺の虚脱療法の一種で、経皮的に空気を500mL程度挿入 させる事によって結核病巣を萎縮させる方法。現在は施行されなくなりました。

その中でも原発性の頻度が高く20代男性を中心に多く見られます。 続発性の原因となる疾患では肺結核、肺がん、喘息、肺化膿症、肺炎、肺サルコイドーシスpulmonary sarcoidosis (肺に出来る肉芽腫granuloma)、子宮内膜症endometriosisなどがあります。



■症状:
気胸が起きると肺の呼吸機能に甚大な影響を与えますから呼吸困難や息切れ、発作的な咳、 また背中や肩にまで広がるような胸部の痛みを覚えます。



■診断:
先ず聴診器で気胸側の呼吸音の減弱、打診では横隔膜の低下を確認出来ます。
胸部X線写真では虚脱した肺と胸腔に空気が貯まっているのを見ることが出来ます。また胸部CT検査では肺の表面にあるブラやブレブの位置や大きさを確認出来る場合があります。



■治療:
軽度であれば安静にしているだけで虚脱部分が再び膨張します。しかし中度以上になれば胸腔内にチューブを挿入して脱気の処置をするための胸腔ドレナージを行います。その場合再発率は20〜40%とかなり高めです。 その治療を繰り返したり効果がなくなってくると、手術が適応されます。

手術は胸腔鏡手術で、小さく1cm程皮膚切開した場所から内視鏡と器具を入れて行ない、 肺の表面に出来たブレブを切り取ります。







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