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鼓膜は外耳道と鼓室の間にあり、横径10mm縦径9mm程でほぼ円形の厚さ約0.1mm程度の薄い膜から出来ており、皮膚層、結合組織部分の固有層、粘膜層で構成されています。
●水疱性鼓膜炎:
■原因:
鼓膜表面に1個から数個の水疱が形成されるもので、内容液は血性や漿液性からなるものでウイルスや細菌による感染が原因とされています。
■症状:
強い耳痛を訴える場合が多く、他にも耳閉塞感、耳鳴り、発熱、があり、感音難聴を伴う場合もあります。
■診断・治療:
耳鏡などで鼓膜表面を観察して容易に病態をつかめます。急性中耳炎と同様、抗生物質を投与します。水疱は切開して排液を行い鎮痛剤を投与します。
治療薬の一例
アモキシシリン(サワシリン細粒 250mg) 3錠 分3
ロキソプロフェンナトリウム(ロキソニン錠 60mg) 1回1錠 疼痛時頓服
●肉芽性鼓膜炎:
■原因:
鼓膜表面に肉芽やびらんが生じ、慢性化した病態で原因ははっきりしない場合が多いです。
■症状:
慢性の耳漏が一般に見られます。また肉芽などの影響で鼓膜の肥厚が見られる場合は耳閉塞感、難聴をきたすこともあります。
■診断・治療:
耳鏡等で観察し鼓膜表面のびらんや肉芽を確認出来ます。
治療の一例
びらんのみの場合、10%硝酸銀液や20%三塩化酢酸液でびらん病変部位を腐食させステロイド軟膏を塗布します。
●外傷性鼓膜穿孔:
■原因:
耳かき、綿棒その他での耳掃除、顔面部頭部に強い衝撃や打撃を被った時んどで穿孔が生じます。
■症状:
耳痛、耳出血、難聴、耳閉感などを起します。
■診断・治療:
耳鏡や聴力検査のほか、必要であればCT検査、MRI検査などを行います。
治療では自然閉塞を期待しつつ経過を見ながら感染予防的措置を行いますが1ヶ月から2ヶ月の間に自然閉塞の見込みがたたない場合やなんらかの合併症を起こす危険性が高ければ手術的治療に移ります。
普通は鼓膜穿孔閉鎖術を行いますがそれでもうまく行かない場合は鼓室形成術を行います。
鼓膜炎:myringitis 耳鏡:otoscope
外傷性鼓膜穿孔:traumatic perforation of tympanic membrance
耳鳴:tinnitus 耳痛:otodynia 難聴:hypacusia 耳閉感:stuffy ear
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