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眼科で被験者の眼を検査する代表的方法と検査機械に関して。
■屈折検査refractometry(視力検査):
屈折とは眼球の水晶体と角膜(凸レンズ)の光の屈折のことで、その屈折が網膜との距離にど
の程度合っているかを検査するのが屈折検査で、一般には視力検査と呼
ばれています。 屈折が強すぎるか、眼球が水晶体とバランスが悪く手前で焦点(ピント)が合っ
てしまうものを近視と呼んでいます。反対に屈折が弱すぎると焦点が網膜の
後方で結ぶことになり、それを遠視と呼んでいます。老眼もその部類に入りま
す。
検査方法は各国語のアルファベットや日本では「かな」を用いて検査するほか、E字やC字に似
た記号を用いてこの記号がどの方向を向いているか答える方法があり、この方法であれば識字
能力に乏しい幼児のみならず、文字の形状によって生じ得る読み易さの違いの影響を受けず
に済みます。
C文字のものは円に切れ目を設けてどの方向が開いているかを答えます。(ランドルト環)
●スネレン視力検査表snellen chart:
ごく一般に用いられていて、文字や記号が上から大きい順に書かれていて、どの大きさの文字(
記号)まで読めるかで検査します。これは1862年にオランダの眼科医、スネレンHermann
Snellen(1834-1908)が考案した視力表で、元々はアルファベットのみが検査表に書かれていたも
のです。
●自動屈折検査器(オートレフラクトメーターautorefractomater):
この機械の前に被験者(検査を受ける人)が座って眼を向けるだけで数秒で検査をすることが
出来ます。これは赤外線などの光を被験者の網膜に当てて、その反射光を検出させて測定し
ます。一般にオートレフと呼んでいます。
●フォロプター:
矯正用のレンズ一式が納められており、スネレン検査表を用いながら様々のレンズを被験者が
実際に装着しながら適切な眼鏡レンズを求めます。
■視野検査perimetry,campimetry:
視野とは左右各眼が見える範囲のことです。この検査では見える広さだけでなく見える範囲の
内で見えない部分があるかどうか、また正常に見えない部分があるかどうかの検査もします。
様々な検査法がありますが、器械を用いた代表的な方法のひとつは被験者がパラボナアンテナ
状
のスクリーンの一点をみつめながら、視野内の様々な位置に光の点が見えたなら答えるという方
法で検査します。
■色覚検査color vision test:
被験者が分かりにくい色があるかどうかを検査します。
●石原式色覚(色盲)検査Ishihara color blind test:
頻繁に用いられており、様々な色分けされた小円が敷き詰められた表を見ることで数字がわか
るようになっていますが、色覚能力が弱い人はその数字が読み取れないか別の字に読めます。
■隅角検査(ぐうかくけんさ)gonioscopy:
隅角鏡を使用して隅角(前房隅角)の検査をします。隅角とは角膜と虹彩が接する位置にあ
って、その部分に異常がみられると閉塞隅角緑内障に罹っている可能性があります。隅角鏡は
接型と直接型があり、間接型でポピュラーなもののひとつにゴールドマン三面鏡があり、座位でス
リットランプを用いて観察します。また直接型隅角鏡では被験者を仰臥位(ぎょうがい:仰向け
)にさせて観察します。
■眼圧検査tonometry:
眼圧とは角膜と水晶体の間に溜まっている血液に代わる透明の液体である「房水」の圧力の
ことです。
これを測定するために眼球に触れる必要があり、検査の前に麻酔薬を点眼する必要がありま
す。眼圧に異常がみられると緑内障の疑いが出てきます。
●アプラネーショントノメーターapplanation tonomater(圧平眼圧計)
中でもゴールドマン眼圧計が代表的なもので、円筒形の圧平プ
リズムやコイルスプリングなどを内臓していて、被験者の目に点眼麻酔を施し、スリットランプに
装着して眼球に圧力を加えて検査するものです。
●ノンコンタクトトノメーターnon-contact tonomater
(非接触型眼圧測定器):
空気噴射で角膜に圧力を加えて検査するもので、被験者に対する負担を軽減するものです。
■眼底検査funduscopy,fundus examination:
小さい検眼鏡を用いて被験者の目に近づけて検査します。
●直像鏡direct ophthalmoscope:
凹レンズを用いてそれから生じる虚像を観察します。被験者の眼と検診者の中間に半透明の
ミラーを用いて横から光を当てて網膜に到達した光を見ます。この方法は眼底の一部を拡大し
て検査するのに適しています。
●倒像鏡indirect ophthalmoscope:
双眼鏡型のものならば立体像が見られ、広範囲を一度に検査することが出来ます。
このタイプは凸レンズにより生じる倒立の実像を観察します。
また、電子機器と一体型となっているものは眼底のデジタル撮影も出来ます。近年銀塩フィル
ム型からデジタルに移行しています。
■スリットランプ検査(細隙灯顕微鏡検査・さいげきとうけんびきょうけんさ)
slit-lamp microscopy:
●スリットランプslit-lamp(細隙灯[さいげきとう]):
卓上型とハンディ型があり、通常は卓上型を用いています。機械は大きくなりますが、被験者の
頭部を固定出来ますので安定して検査が出来ます。また検査用の副次的な器械をこの装置
に取り付けることも出来ます。これは目に細い隙間から出る光を角度を変えながら当てて、双
眼立体顕微鏡で眼球全体を詳しく検査することが出来ます。
■蛍光眼底血管造影fundus flourescein angiography:
フルオレセインという蛍光剤を静脈に注射した後、眼底に青色
フィルターを用いて光を照射させ、次に黄や緑のフィルターを用いて撮影すると血管が明確に観
察出来るというものです。
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