無料で読める家庭の医学 病気・疾患の解説、英語名、原因、症状、診断方法、治療方法、処方例などをわかりやすく記載
家庭の医学 by igaku.bz

脳炎encephalitis,cephalitis:ヘルペス脳炎herpetic encephalitis

■原因:
脳炎とはウイルスによって脳の実質に炎症をおこす感染症です。 ウイルスが直接脳に感染する一次性脳炎、即ち単純ヘルペス脳炎日本脳炎などのものと、他の臓器の感染後にアレルギー性機序が関与して起こる二次性脳炎(インフルエンザ、麻疹、風疹、水痘など)に分類されています。急性、亜急性、慢性と様々な発症のケースがあります。

■症状:
意識障害、発熱、痙攣(けいれん)を起こし、また巣症状としての麻痺症状、皮質症状としての 失語症状、食欲や性欲などの亢進がみられることがあります。 症状は早ければ感染後の翌日、遅くて2週間後に症状が現れてきます。

■診断:
CT検査やMRI検査で炎症部位を見極めます。 脳血流シンチグラムで血流の変化を調べ、一時的に増加しているなら炎症の疑いがありますが、 進行の程度によっては血流は低下する場合もあります。
脊髄液の検査をして、髄液細胞増多がみられるか調べ、もし脳炎に罹っていれば細胞とタンパクの増加を確認することが出来ます。 更に抗体を検査して抗原を解明します。 脳波検査で独特の波形が出てきているかの確認を行うと、徐波(遅い波)が目立ってきたり棘波(尖形の波)が現れる事もあります。

■治療:
単純ヘルペス脳炎herpes simplex encephalitisの場合はアシクロビルaciclovir(acyclovir)や ビダラビンvidarabine(Ara-A)の点滴が非常に有効です。
【アシクロビル製品】ゾビラックス、アクチオス、アクチダス、アシクリル(キット)、アシクロビン、アシロベック、 ゾビクロビル、トミール(キット)、ナタジール、ビクロックス、ビルヘキサル、ベルクスロン。
【ビダラビン製品】アラセナーA;Arasena-A(持田)、ビフビン。但し抗がん剤ペントスタチン製剤(製品名コホリン)との併用禁忌。

しかし現時点では日本脳炎Japanese encephalitisなどRNAウイルスに有効な薬剤は開発されていないようですが、有効なワクチンが普及し、現在患者発生は日本で年に10人に満たない数になっています。
日本脳炎ウイルス:フラビウイルス科に属するウイルスで小型アカイエカが媒介となり感染する。米作とブタ飼育が 行われているアジアモンスーン地域にウイルスが多く分布している。


脳炎:encephalitis   単純ヘルペス脳炎:herpes simplex encephalitis   意識障害:consciousness disorders
発熱:pyrexia   痙攣:convulsion disorder   麻痺:numbness   失語症:aphemia   シンチグラム:scintigram







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