無料で読める家庭の医学 病気・疾患の解説、英語名、原因、症状、診断方法、治療方法 、処方例などをわかりやすく記載
家庭の医学

低髄液圧症候群 low intracranial pressure syndrome G971

■原因:
脳脊髄液が減少する病気で低脳脊髄圧とも呼ばれます。 腰椎穿刺後の穿刺部から脳脊髄液が漏出したり脳室ドレナージ・脳室短絡術後、頭蓋損傷部位からの髄液漏出時などに見られます。また軽微な外傷後でも髄液が神経根部から漏出する場合もあります。またむちうち後遺症の原因のひとつともなっています。急性期には髄圧減少が見られても慢性期に移ると静脈拡張による代償が行われ髄液圧が正常に戻ることもあります。



■症状:
脳・脊髄・脳神経・脊髄神経が機能障害を起こし、頭痛・嘔吐。悪心。頚部痛・記憶力低下・倦怠・外転神経麻痺・意識障害などが見られます。
特に急性期には起立性頭痛が多く見られ臥位で改善します。



■診断:
臨床症状が多彩となり造影脳MRIで硬膜下腔拡大、静脈拡張、小脳扁桃下垂、硬膜肥厚など、RI脳層シンチグラフィーで早期膀胱内集積、脳脊髄液漏出像の出現により診断出来ます。



■治療・処方例:
【急性期の治療】
2-3週間の臥床安静と一日2L程度の水分補給(経口か点滴)を保ちながら以下を組み合わせます。
エチゾラム(デパス錠0.5mg) 安息香酸ナトリウムカフェイン末0.5mg 
ジクロフェナクナトリウムボルタレンSRカプセル37.5mg
【慢性期の治療】
ブラッドパッチ治療
硬膜外針で硬膜外穿刺を行い腰椎部で30mL、頸椎・胸椎部で10mLの自家血を注入し、下記を併用します。
ブドウ糖注5% 500mL ブドウ糖加酢酸リンゲル液(ヴィーンF注 500mL)
エチゾラム(デパス錠0.5mg・1mg) アセトアミノフェン[内](カロナール錠200 200mg)

低髄液圧症候群:low intracranial pressure syndrome  低脳脊髄圧:low cerebrospinal fluid pressure






  HOME