無料で読める家庭の医学 病気・疾患の解説、英語名、原因、症状、診断方法、治療方法、処方例などをわかりやすく記載
家庭の医学

麻疹・はしかmeasles 【カタル期・発疹期・回復期】


■原因:
●ウイルスにより空気飛沫系の気道感染を起こす病気。
はしかとはパラミクソウイルス科モルビリウイルス属に分類されるはしかウイルス(一本鎖RNAウイルス)によって引き起こされる病気で、空気飛沫系の気道感染をする病気です。 乳児期後半から幼児期にかけて発症することが多い病気です。 しかし最近、我が国では成人でのはしかも多く報告され問題視されるようになってきました。 潜伏期は9〜12日で、病気はカタル期、発疹期、回復期の3期に分けられます。



■症状:
●カタル期・発疹期・回復期
はしかの初期に見られるカタル期には発熱、鼻水、くしゃみ、咳、流涙、目の充血などを起こします。 それが数日過ぎると奥歯にあたる頬の内側の粘膜辺りに小さな白斑が出現し、 それを口内疹(コプリック斑)と呼んでいます。
その後更に数日を経て一旦熱は下がりますが、発疹期に入り、発疹が耳の後部から顔面、胸、背中、お腹、手足へと全身に広がって行き、高熱も続くようになります。 初めのうちは小さな紅斑状丘疹がぽつぽつと出来ますが、やがてそれらが融合していろいろな 大きさの斑状疹になり、地図を描いたような状態になることもあります。 また高熱やカタル症状も続きます。
続いてはしかの回復期は発疹出現後、3〜4日で解熱し、他の諸症状も軽快していきます。発疹は褐色の色素沈着を暫く残して皮が細かく剥がれ、約1週間で全快します。
コプリック斑:ヘンリーコプリックHenry Koplik(米国・小児科・1858-1927)が1896年により記載された。



■診断・治療:
診断は臨床的に行えますが、カタル期に於いてはコプリック斑も特徴的症状です。 はしかウイルスに直接的に有効な薬はなく、対症療法がなされます。
・発熱の対症療法
以下を選択
アセトアミノフェン(アンヒバ坐剤小児用50-200mg)
アセトアミノフェン(カロナール細粒50%) 1回10mg/kgを頓用。6時間ごと、1日4回まで。

・カタル症状の対症療法
下記を適宜組み合わせ使用
塩酸シプロヘプタジン(ペリアクチンシロップ0.04%) 0.5mL/kg
ヒベンズ酸チペピジン(アスベリンシロップ0.5%) 0.5mL/kg
カルボシステイン(ムコダインシロップ5%) 0.6mL/kg


はしか:measles   はしかウイルス:German measles virus   パラミクソウイルス:paramyxoviruses
気道感染:respiratory tract infections   潜伏期:latency period   カタル:catarrh    発疹:exanthema   発熱:pyrexia
くしゃみ:sneeze   咳:cough   流涙:lacrimation   コプリック:Koplik spot


HOME