無料で読める家庭の医学 病気・疾患の解説、英語名、原因、症状、診断方法、治療方法、処方例などをわかりやすく記載


口内炎・再発性アフタ性口内炎


■概要:
●口内炎atomatitis:
口内粘膜のウイルス性や細菌性その他真菌性など原因不明の炎症の総称みなしてよいでしょう。それぞれ症状の特性によって、水泡性、カタル性、びらん性、潰瘍性、壊疽性、偽膜性、紅斑性、アフタ性のように分類されており病名も様々な見解から名付けられています。

●アフタ性潰瘍aphthous ulcer:
アフタとは斑点状の小潰瘍のことで、炎症の度合いやその性質の差で病名が変わりますが、家庭の医学レベルではアフタ性口内炎と考えて差し支えありません。
口の中のいたるところの粘膜、すなわち唇の上下、舌尖、舌背、頬の内側、口蓋、咽頭に発生しますが口唇と舌が好発(よく発生する)します。大きくなると小豆大になって黄白の偽膜を付着し、基盤に潮紅のある炎症です。

原因は様々で、ウイルス性やアレルギー性のものや白血球減少症から来る場合もあります。 他には原因不明ですが、寝不足、身体疲労、ストレス、栄養不足などが考えられます。 更に考えられる原因として、入れ歯の不具合による金属的刺激や金属スプーン類による刺激なども あります。

潰瘍部は灰白色で周囲は赤くなります。触ると激痛(接触痛)がありますが、症状の悪い時には自発痛も起こりえます。 発症後対処がよければ数日で消えますが自然治癒は一週間から10日程度です。

●再発性アフタ性口内炎:
小児期から始まる場合が多く、成人し加齢するとともに発症頻度や重症度が低下していきますが成人の20%以上が罹患しています。1箇所に年に数回の再発する場合や治ると直ぐに再発する持続性に近い症状を見る場合もあります。

小アフタ(直径8mm未満程度)のものは10日以内に瘢痕を残さず治癒しますが、大アフタ(直径が10mmを超えるもの)になると治るまで数週間から数ヶ月罹り、瘢痕をみる場合もあります。

口内炎になるきっかけとして食事中会話中などでおこる自己歯による口腔外傷、ストレス、食物嗜好品などではチョコレート、コーヒー、ピーナッツ、アーモンド、卵、シリアルなどが考えられます。

■予防と治療:
疲労を溜めたままにしておかないで休養、睡眠をしっかりとるようにします。 食事から十分栄養を摂り、不足しがちなビタミンB群やミネラル食品をタブレットなどから摂ることができます。 

初期予防や二次感染予防も含めて口腔衛生上歯科医の指導のもとでの歯磨きも効果があります。ブラシの型は微細・軟毛を用いて入念にブラッシングするほうが硬毛を用いてゴシゴシ磨くより効果が高いとされています。 アフタができてしまったら、対症療法としてテトラサイクリンを含有する副腎皮質ホルモン剤軟膏の塗布が一般的です。 最近ではロポリスの口内用スプレーなども効果が認められています。

●局所麻酔法の例
塩酸リドカイン(キシロカイン2% 1mLなど)希釈液による洗口し吐き出しを三時間おき。
トリアムシノロン(ケナコルト−AGクリーム 1gなど)を1日4回塗布。
スクラルファート:消化器系潰瘍治療薬(アルサルミン内用液 10% 1mLなど)30mL単独投与。







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