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■原因・症状:
パニック障害とはパニック発作を繰り返し起こす病気です。
このパニック発作は健康な人でも時々起こし得るもので、動悸、心拍数増加、息切れ、息苦しさ、胸の痛み、不快感、窒息感、めまい、ふらつき、気の遠のき感、吐き気、腹痛、下痢、しびれ、身震い、ふるえ発汗、悪寒、紅潮(顔や身体が赤らむ)病気や事故、また死への恐怖などがあります。
パニック発作は何の前触れもなく突然あらわれますが、大抵は数分で収まります。
この発作を繰り返し起こして、恐怖感が1ヶ月以上続く場合にはパニック障害と診断されます。
●広場恐怖症(臨場恐怖・空間恐怖)
更にパニック障害のある人は、またこの発作を繰り返し起こすのではないか、ここで発作を起こしたら誰も助けてはくれないのではないかといういわゆる予期不安も抱きます。
そうなると、発作を起こした事のある場所(戸外、雑踏、バス・電車・飛行機内・その他エレベーター内など狭い密閉空間)に不安を抱き、その場所を回避するようになり、親しい人だけと接するようになったり自宅に引き籠もってしまう場合も多くみられます。
それが広場(臨場)恐怖と言われるものです。
広場(公共地域)という表現が一般的ではありますが、閉所や狭所でもこの発作が起こり得ますので、臨場恐怖や空間恐怖もしくは外出恐怖という表現を用いている場合もあります。
ドイツの神経学者が用い始めた「アゴラフォビア」の語の訳出の困難なところです。アゴラはギリシャ語で公共広場のような場所を表しているようです。
また更なる症状としてあまりにも激しい発作を起こすので、本人は身体(脳や心臓など)に大きな欠陥があるのかと極度の不安に陥ってしまい、それがまたパニックを起こすきっかけになってしまいます。
■診断・治療:
パニック障害は内臓や神経また身体機能が冒されていく病気ではありませんので、
まず病院で検査を受けて身体的な異常がないことを認識出来るようにし、安心感を得るようにすることです。
●治療薬を用いる
・塩酸パロキセチン水和物(パキシル錠10mg)1-3錠 分1夕食直後
この薬は選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)というもので副作用の少ない第一
選択薬ですが、効果発現まで1-2週間を要しますので、発作が起きたらワイパックスなど
を頓服します。
・塩酸クロミプラミン(アナフラニール錠25mg)1-3錠 分1 就寝前、(少量から開始)
・ロフラゼプ酸エチル(メイラックス錠1mg)1-2錠 分1 夕食後
・ロラゼパム(ワイパックス錠0.5mg) 1錠 頓用(とんよう):発作時のみ
この薬はベンゾジアゼピン系中期作用型(12-24時間以内)の高力価型で依存性が
強く、なるべく短期間のみの使用に留めるべきです。
●認知行動療法
この心理療法は、障害を持つ人が抱く認知の歪みを明らかににさせて本人に納得させるもの。すなわち認知と行動の両面の変容を促す療法です。
それによってパニック障害を持つ人の場合では、以前に発作を起こす引き金となった状況また場所は平易でかつ安全なものであると認知するようになり、症状が軽減されたり収まったりします。
●暴露療法
広場(臨場)恐怖があって回避行動を起こすとき、認知行動療法のひとつ暴露療法を用いる場合もあります。
それはパニック発作の原因となる状況や空閑や刺激に対して意図的に繰り返し触れさせて過敏状態を鈍らせ、慣れを生じさせる方法です。
この暴露療法には二通りあって、段階的に時間と回数を増やすやり方(段階的暴露)と、刺激を1-2時間集中的に直面させる方法(フラッデイング暴露)があります。
この方法は系統的脱感作法のように刺激の少ない物から強い物に徐々に触れさせて行く方法とは異なり、最初から最も強い刺激を与えます。
パニック障害:panic disorder 発作:convulsion disorder(cramp・seizure・spasm) 広場恐怖:agoraphobia
認知行動療法:cognitiv-behavioral therapy 暴露療法:exposure therapy
系統的脱感作:Systematic Desensitization
フラッディング(療法):flooding
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