無料で読める家庭の医学 病気・疾患の解説、英語名、原因、症状、診断方法、治療方法、処方例などをわかりやすく記載
家庭の医学

口部ジスキネジー(ジスキネジア):oral dyskinesia
(口舌ジスキネジー:orolingual(buccolingual)dyskinesia, 口周囲ジスキネジー:perioral dyskinesia)


原因
●意図せず口をモゴモゴさせるなどの不随意運動症の一種。
口部ジスキネジー(ジスキネジア)とは口の周囲の不随意運動(ふずいいうんどう)のことで、顔面筋、 舌筋、咀嚼筋(そしゃくきん)に出現します。原因は以下のように分類出来ます。
・特発性、即ち原因不明のもの(主に以下の部類に属さない場合など)
・特定の薬剤使用が関係したもの(抗精神病薬・抗うつ薬・抗ヒスタミン薬・抗パーキンソン病薬・降圧薬など)
・神経疾患の合併症状として現れるもの(脳梗塞・パーキンソン病・舞踏病・Meige症候群・肝性脳症など)
・歯科的疾患が関係したもの、(入れ歯の不具合・歯の欠損など)



症状
高齢者に多く見られ、口をモグモグ・モゴモゴさせる・舌で唇をなめる、擦る・舌の捻転(ねんてん)、突出・唇を突き出す・顎(あご)の開閉などが見られます。 これらの運動を意図せずに行いますが意図的にそれを止めることも出来ません。 これらの症状はどんな原因でも同様に見られますので、治療方法に違いが生じる事を前もって認識しておくべきです。



診断・治療
食事や嚥下(えんか、えんげ:胃まで飲み下すこと)、会話などの日常動作に支障がない場合は患者自身で治療の選択を行うことができます。 患者が使用すべき薬が原因の場合は、むやみに使用を中止出来ませんので、適宜減量の方法を考慮すべきです。その場合患者は両者の疾患の治療のバランスを担当医と相談するのが望ましいでしょう。

たとえば患者がパーキンソン病を併発している場合、どの程度パーキンソン病の治療薬を減量しうるか様態を見ながら処方していきます。一般的に言って急激な使用量の変化は望ましくありません。
歯科的問題の場合は歯科医に相談し歯科的治療を受けます。

原因が特発性もしくは神経系疾患によるものである場合は次の治療薬を用います。
・塩酸チアプリド(グラマリール錠25mg) 1-6錠 分1-3
・スルピリド(ドグマチールカプセル 50mg) 1-6錠 分1-3
・ハロペリドール(セレネース錠0.75mg) 1-6錠 分1-3(保険適用外)
・クロナゼパム(ランドセン錠0.5mg) 1-6錠 分1-3(保険適用外)


口部:oral region ジスキネジー:dyskinesia  口舌ジスキネジー:orolingual(buccolingual)dyskinesia    顔面筋:facial muscles
口周囲ジスキネジー:perioral dyskinesia   不随意運動:involuntary movement   嚥下:deglutition,swallowing   
咀嚼筋:masticatory muscles   特発性:idiopathic   脳梗塞:brain infarction  パーキンソン病:shaking palsy






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