無料で読める家庭の医学 病気・疾患の解説、英語名、原因、症状、診断方法、治療方法、処方例などをわかりやすく記載

かぜ薬:解熱鎮痛剤(げねつちんつうざい)

●アセトアミノフェンacetaminophen=パラセタモールparacetamol:
非ピリン系、アニリン系でアスピリンと同等の作用がありますが、抗炎症作用はありません。 中枢神経系の視床下部体温調節中枢に作用し、皮膚血管を拡張させて体温の放散を促進させることで 発熱による体温を下降させるものです。
常用量においては副作用が少ないので、 小児の急性熱性疾患に対する解熱の際の第一選択薬といえます。
製品ではピリナジンPyrinazin(アステラス)、カロナールCalonal(昭和薬化工) 、アスペイン(丸石)、アルピニー(久光)、ネオセデナール(大正)などがあります。



●非ピリン系合剤:
市販薬として一般的なものでは バファリンBufferin(ライオン-ブリストル):一錠中、アスピリン330mg、 ダイアルアミネート150mg(アルミニウムグリシネート50mg、炭酸マグネシウム100mg)があります。
ダイアルミネートの制酸緩衝剤(せいさんかんしょうざい)としての作用により、胃の負担を軽減 させ有効成分・アスピリンの吸収を促進させます。 これと併用出来ない薬では、痛風治療薬・スルフィンピラゾン(尿酸排泄作用が減弱するおそれあり)。



●イソプロピルアンチピリンisopropylantipyrine=プロピフェナゾン propyphenazone:
非ステロイド性でアンチピリンのイソプロピル誘導体で 効力はアンチピリンとほぼ等しく、効果は4〜6時間程度です。 他の消炎剤などと配合されて製造されており、SG顆粒(塩野義)、ヨシピリン(吉田)などの製品があります。 副作用としては発疹が一般的に見られます。



●イブプロフェンibuprofen:
非ステロイド性のフェニルプロピオン酸系化合物で、アスピリンよりも強い鎮痛・解熱・消炎作用があり、 インドメタシンとアスピリンの中間の強さがあります。 小児の急性上気道炎の解熱に用いられています。 一般的にみられる胃腸障害の副作用も少なく、 大量投与による関節リウマチの治療も行われています。
医者からもらう処方箋薬ではブルフェン錠100、顆粒(科研) イブプロフェン錠100(東洋ファルマー)、セデナフェン錠100明治)、ブルフェン錠100 (科研)、ユニプロン坐剤50(昭和)などがあります。 などがあります。

*尚、これらの薬は風邪の症状を緩和させる解熱や鎮痛作用があるだけで風邪を治すのでは ありませんので、症状が軽い場合は必ずしも服用する必要はありません。






鎮咳(ちんがい)・去痰(きょたん)剤

●塩酸ブロムヘキシンbromhexine hydrochloride
ベンジルアミン誘導体でインドの生薬として知られるアッハトゥーダバーシャadhatoda vasia の有効成分を元に開発された喀痰剤です。 気管支の分泌液促進、酸性糖蛋白溶解及び低分子化、肺表面の活性物質の分泌促進、 更に線毛運動亢進作用を促進させることで喀出の補助をします。
副作用で一般飲み薬の場合、胃腸症状(不快感、もたれ)、頭痛、発疹、血痰などがありますが 重篤なものではありませんが注射薬ではショック、呼吸困難、気管支痙攣などのアナフィラキシー様 症状がでます。
商品名:ビソルボン、コフチミ、コフメジン、ハピスオル、ヒソポロン、フルペンA、ベラミトール、ルンボン、 ヘベルボンなど。



●リン酸ジヒドロコデインdihydrocodeine phosphate
モルフィンのメチル化合物で、これに似た成分のリン酸コデインcodeine phosphateは、 鎮痛作用は6分の1程度で、鎮咳作用はモルフィン並みのものです。
しかしこのリン酸ヒドロコデインの鎮咳作用は前者の二倍程あり、 強力な鎮痛作用を有し更に気管支分泌抑制作用、気管支筋収縮作用、止瀉作用もあります。
副作用で一般飲み薬の場合、顔面潮紅、眠気、めまい、発汗、悪心、嘔吐、便秘などの症状が出ます。
商品名:リン酸ジヒドロコデイン、ジヒドロ、ヒドロコデイン、リン酸ヒドロコデインなど。



●ヒベンズ酸チペビジンtipepidine hibenzate
合成鎮痛剤ジメチルチアムブテン誘導体の一種で、 延髄の咳中枢に直接作用 し、リン酸コデインと同等以上の効果が認められますが、鎮痛作用はありません。 また気管支腺分泌や気道粘膜腺毛上皮運動の亢進による去痰作用もあります。 副作用で一般飲み薬の場合、便秘、食欲不振、眠気、めまい、などがあります。
商品名:アスベリン、アスワート、コフデニンAなど。







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