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花粉症・花粉アレルギーの症状・春季カタル・鼻閉

花粉症は、古くは16世紀にこの症状に関する記述がすでに残されており 風邪の症状と似ていることから、19世紀の初めにはボストックBostock(1819年)が 夏風邪として報告しています。

主な症状は鼻と眼に結膜・粘膜症状として現われ、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、かゆみ目、目の充血などの症状が顕著です(アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎)。 症状が悪化すると皮膚の強い痒みから気管支喘息、呼吸困難を伴うこともあります。 さらには最も重い眼の症状として、春季カタルがあり、 上眼瞼結膜を中心に乳頭状のおできや、炎症の極期には潰瘍を伴うこともあります。

また、鼻では鼻汁中の好酸球eosinophil(顆粒球の一種であるエオシン好性白血球で、免疫、アレルギー、炎症を促進させ組織障害を起こすことがあります。)が増え、 鼻粘膜上皮膚肥満細胞増殖の程度も高くなります。
→花粉アレルギー

鼻閉(びへい):鼻腔閉塞即ち、鼻づまりの原因の多くはは実際に鼻汁が固まって鼻の穴(鼻腔)に詰まっているわけではなく、外鼻孔から鼻咽腔にかけての気道の粘膜が炎症を起こして 腫れ上がって狭小化され、更に鼻汁の粘性でその部位が密着することで閉塞すると鼻づまりになります。 鼻の穴の断面は円形ではなく、扁平状のためにそのような症状を起こしやすいのです。 そのため、飲酒の後赤ら顔になるタイプの人は鼻腔内部の粘膜の腫れにより同様の症状を起こします。 勿論他にも別の原因で鼻閉の症状を現す場合もあります。

花粉症の処方例:(下記の薬剤のいずれかを適宜用います)
・エバスチン(エバステル錠10mg)・塩酸セチリジン(ジルテック錠10mg)   1錠 分1 就寝前
・プロピオン酸フルチカゾン(フルナーゼ点鼻液50・小児用フルナーゼ点鼻液25 2.04mg4mL) 
  左右各鼻腔1回 1噴霧 1日2回
・トラニラスト(リザベン点眼液)   1日 4回
・ベタメタゾン・d−マレイン酸クロルフェニラミン(セレスタミン錠)   1錠 頓用 1日1回
・プランルカスト水和物(オノンカプセル)   4カプセル 分2(朝夕食後)

手術による治療法:
完治は出来ませんが、苦しい鼻閉で悩まされている場合効果的で、レーザー手術法、電気凝固法、凍結手術、80%トリクロール酢酸塗布などがあり、レーザーを用いたものは最近一般化してきましたが、まだ一部安全面での改善が求められます。






花粉アレルギー:アレルゲン(抗原)と抗体・ヒスタミン・肥満細胞

花粉アレルギーpollen allergyとは花粉症も含まれるアレルギー疾患で、 原因は花粉(花粉アレルゲンpollen allergen) で特に日本ではスギ、ヒノキなどのスギ科、が有名ですが、 他にはマツ科ブナ科、カバノキ科、ニレノキ科などの木本植物やカモガヤなどの イネ科草本植物、ブタクサ、ヨモギなどの雑草植物などがあります。 尚もっとも顕著に多数に現われるスギ花粉は2〜4月頃に飛散します。

日本を含む諸外国に於いては春期に樹木の花粉として樫かし、楡ニレ、楓カエデ、榛の木(ハンノキ)、樺(カバ)、 ネズ、オリーブなど、夏期はイネ科のギョウギシバ、オオアワガエリ、ハルガヤ、カモガヤ、セイバンモロコシなど、及び雑草・野草の花粉としてオカヒジキ、オオバコなど、秋期の雑草の花粉では豚草(ブタクサ)、背高泡立草(セイタカアワダチソウ)、オオアワダチソウなどがアレルゲンと認識されています。

花粉が大気に浮遊しているものを人が鼻から吸うと、花粉から物質が溶け出してきますが、 それは人体にとっては不用もしくは不適物と判断されます。 それでその物質の事を抗原(アレルゲン)allergenと呼びます。 そしてこの花粉アレルゲンpollen allergenを、退治する目的で体内では リンパ球によって抗原と特異的に結合する抗体 antibody(IgM,IgG抗体)というものが生産されます。 (抗体生産antibody production)

そして今度はそのアレルゲンが再び進入してきたら、抗体は 体内にある肥満細胞mastocyte(別名:マスト細胞)にくっついて抗体を捕らえます。 その際肥満細胞の側はヒスタミンhistamine という神経を刺激する物質を放出して涙や鼻水を作り出して異物を洗い流そうとします。 しかし更にはヒスタミンの強い血管拡張作用 によってこれが過剰に働くときに鼻粘膜や眼の結膜が腫脹し、炎症 を引き起こしてしまうのです。
それを称して花粉アレルギーと言っています。 そのためアレルギー症状に対処する薬として抗ヒスタミン剤 histamine antagonistが有効となります。

枯れ草熱hay feverという症状もありますが、これは枯れ草に近づくだけで発症し、花粉症の一種にあげられています。

花粉症の処方例:(下記の薬剤のいずれかを適宜用います)
・エバスチン(エバステル錠10mg)・塩酸セチリジン(ジルテック錠10mg)   1錠 分1 就寝前
・プロピオン酸フルチカゾン(フルナーゼ点鼻液50・小児用フルナーゼ点鼻液25 2.04mg4mL) 
  左右各鼻腔1回 1噴霧 1日2回
・トラニラスト(リザベン点眼液)   1日 4回
・ベタメタゾン・d−マレイン酸クロルフェニラミン(セレスタミン錠)   1錠 頓用 1日1回
・プランルカスト水和物(オノンカプセル)   4カプセル 分2(朝夕食後)

手術による治療法:
完治は出来ませんが、苦しい鼻閉で悩まされている場合効果的で、レーザー手術法、電気凝固法、凍結手術、80%トリクロール酢酸塗布などがあり、レーザーを用いたものは最近一般化してきましたが、まだ一部安全面での改善が求められます。


花粉:pollen   アレルギー:allergy   抗体:antibodies   抗原:antigen    肥満細胞:mast cell   ヒスタミン:histamine
花粉症:pollenosis ,pollinosis   花粉アレルギー:pollen allergen   春季カタル:spring conjunctivitis,vernal keratocojunctivitis
鼻閉:nasal obstruction   鼻腔閉塞:rhinostenosis,nasal obstruction    アレルギー性鼻炎:allergic rhinitis   
アレルギー性結膜炎:allergic conjunctivitis 血管拡張:angiectasis、vasodilatation   粘膜:mucous membranes
鼻粘膜:nasal mucosa   結膜:conjunctiva  腫脹:engorgement   抗ヒスタミン剤:antihistaminic





 

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